# sirop* msg




2013-07-02

羊の皮

そういえば1カ月くらい前に
ボローニャ大学に保管してある『モーセ五書』の
世界最古と思われる写本がみつかりましたね。
羊皮紙の巻物です。

もともとは17世紀くらいって言われて保管されていたのに、
ペラーニ教授が「あれ?」って思って
12世紀~13世紀の写本だって判明したみたいです。



ニュースで見つけたときは、
わわわーっ!!て騒ぎたいけど、この想いを伝える相手もいないので
おとなしく黄昏ておりましたわ、わたし。

この巻物、かなり大きいですし(たて64cm×長さ36m)
よくもまあ残っていたものだこと。

モーセ五書は旧約聖書の「創世記」「出エジプト」「レビ記」「民数記」「申命記」
シナゴーグで読まれているトーラーです。

この巻物はヘブライ語で書かれていますが、

ペラーニ教授が
「書式が17世紀じゃないよ!」って気付いて
放射性炭素で年代測定を依頼したんですって。

もっと字がよく見える画像もありましたが、
それはそれは美しいこと。
ヘブライ語は読めないけれど、いや、ほんと美しい写本なんです。
 半ばカリグラフィーを鑑賞するような気持ちで。。。。

それにしても羊の皮ってすごいのね、って
ひそかに心の中に留めていたところ

例の鈴木さんが
「羊の皮を膨らませたイカダに乗って、黄河を渡った。」
酔っぱらいながら言っていました・・・。
どういうシチュエーションでそうなるのかわかりませんけど、

「なに?バカンスで川下りでもしたの?」って尋ねてみたところ

「違うよ、仕事だよ。」ですって

世の中には、日本人の芸人さんでもしないような仕事を
普通に役者さんがしてしまう国があるんですね。




こちら、鈴木さんにいただいた画像なのですが
プーっと膨らませるとイカダになる!! と聞いていたのとは
まったく違う様子に、彼女のたくましさを改めて実感しましたとさ。

そして、河があるところには文明が栄えるのですね。


2 件のコメント:

  1. ハトネコといいます。初めまして
    写本、いいですね!
    ギリシャ語ではなく、ヘブライ語での文書が
    その当時に残っているのですね。
    乾燥地帯ならではのでしょうか?
    日本もモンスーンでありながら、古事記や源氏物語が残ったのは
    写本をしてくれた先人の御陰です!
    感謝・・・

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    1. ハトネコさま。
      ボローニャ大学がヨーロッパ最古で11世紀?くらいだった
      はずなので・・・
      写本が出来上がったのは大学創立後ってことになのかしら。
      印刷技術が発達しても、こうした人の手による作業の
      恩恵を後世に繋げることは偉大です。

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