そういえば1カ月くらい前に
ボローニャ大学に保管してある『モーセ五書』の
世界最古と思われる写本がみつかりましたね。
羊皮紙の巻物です。
もともとは17世紀くらいって言われて保管されていたのに、
ペラーニ教授が「あれ?」って思って
12世紀~13世紀の写本だって判明したみたいです。
ニュースで見つけたときは、
わわわーっ!!て騒ぎたいけど、この想いを伝える相手もいないので
おとなしく黄昏ておりましたわ、わたし。
この巻物、かなり大きいですし(たて64cm×長さ36m)
よくもまあ残っていたものだこと。
モーセ五書は旧約聖書の「創世記」「出エジプト」「レビ記」「民数記」「申命記」
シナゴーグで読まれているトーラーです。
この巻物はヘブライ語で書かれていますが、
ペラーニ教授が
「書式が17世紀じゃないよ!」って気付いて
放射性炭素で年代測定を依頼したんですって。
もっと字がよく見える画像もありましたが、
それはそれは美しいこと。
ヘブライ語は読めないけれど、いや、ほんと美しい写本なんです。
半ばカリグラフィーを鑑賞するような気持ちで。。。。
それにしても羊の皮ってすごいのね、って
ひそかに心の中に留めていたところ
例の鈴木さんが
「羊の皮を膨らませたイカダに乗って、黄河を渡った。」と
酔っぱらいながら言っていました・・・。
どういうシチュエーションでそうなるのかわかりませんけど、
「なに?バカンスで川下りでもしたの?」って尋ねてみたところ
「違うよ、仕事だよ。」ですって
世の中には、日本人の芸人さんでもしないような仕事を
普通に役者さんがしてしまう国があるんですね。
こちら、鈴木さんにいただいた画像なのですが
プーっと膨らませるとイカダになる!! と聞いていたのとは
まったく違う様子に、彼女のたくましさを改めて実感しましたとさ。
そして、河があるところには文明が栄えるのですね。
ハトネコといいます。初めまして
返信削除写本、いいですね!
ギリシャ語ではなく、ヘブライ語での文書が
その当時に残っているのですね。
乾燥地帯ならではのでしょうか?
日本もモンスーンでありながら、古事記や源氏物語が残ったのは
写本をしてくれた先人の御陰です!
感謝・・・
ハトネコさま。
削除ボローニャ大学がヨーロッパ最古で11世紀?くらいだった
はずなので・・・
写本が出来上がったのは大学創立後ってことになのかしら。
印刷技術が発達しても、こうした人の手による作業の
恩恵を後世に繋げることは偉大です。